2012/01/17

惣菜屋・ガストロノミア活用法

イタリアには街のあちこちに惣菜屋・ガストロノミア(Gastronomia)があります。
ショーケースには、すでに調理済みの惣菜やソース、たくさんの種類のチーズ、オリーブ、
サラミ、ハム、生パスタなどが並んでいて、量り売りで買うことができます。

私はワインに合う前菜をよく買っていきますが、特にここでしか買わないものは、サラミ・ハム類。
これらは切りたてが何より美味しく、立ち昇る芳香と柔らかい食感は言葉を失うほど!
スーパーで売っているスライス済みのパックは、決して買う気にはなりません。

私のガストロノミア活用法のもうひとつは、その場でパニーノをつくってもらうこと。
パニーノのメニューは一切ありませんが、裏にはパンも必ず置いてあるものです。
切りたてのサラミやハムと好みのチーズを挟んでもらったり、そこにソースをかけてもらったり、
ショーケースを見ながら自由自在に注文できるのです!


ある日のフィレンツェのガストロノミアでのこと。
パニーノに挟む具材に悩む私に、お店の人が代表的食材を一同に挟んだ「スペシャルパニーノ」
をつくってくれたのです。
中身は、生ハム、サラミ、ペコリーノチーズ、クリームチーズ、ドライトマト、グリーンソース、
クリームバルサミコ酢など、贅沢なほど具だくさん!

il panino speciale

そして先日、同じフィレンツェのガストロノミアで、ショーケースの中にフランチェズィーナ
(Francesina)を発見しました。
牛肉と玉ねぎをトマトソースで煮込んだ、トスカーナ料理です。
味見させてくれた生ハムの高級品・クラテッロには目もくれず、このフランチェズィーナを
パニーノに挟んでもらうことに。
さらに一条のオリーブオイルをたらしてくれ、絶品のパニーノが出来上がりました!

もちろんこうした汁気のある惣菜は容器にも入れてくれ、フォークももらえます。
パンを別に頼んで食べる人も多いですよ。

la francesina

どのガストロノミアでも、たとえカウンター越しに見えなくても、数種類のワインは必ず用意されて
いるもの。パニーノや惣菜に一杯の赤ワインを合わせるのが、イタリア流のランチです。

こうした最高級の特産品を使ったパニーノとワイン一杯で5.00ユーロ程度なのだから、
日本では考えられない安さ!
セットメニューが6.50ユーロするマクドナルドに、イタリア人は誰一人行かないのは納得です。
(イタリアのマクドナルドには観光客・外国人しかいないため、主に観光都市に数店舗あるだけ!)


バールにも、やや規模を小さくしたガストロノミア風のコーナーを設けたお店があります。
ここなら、より多くの種類のドリンクを合わせることもできるでしょう。もちろん食後の美味しい
エスプレッソも待っています!もし見つけたら、迷わず入りましょう!

旅行でイタリアを訪れる際も、ぜひガストロノミアを活用してみてください!
特に時間のないお昼はサッと済ませるのが一番!好きなものを好きなだけチョイスして、
世界で自分だけのオリジナルパニーノを作ってみてくださいね!




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